ドラゴンキラーあります

ドラゴンキラーあります (C・NOVELSファンタジア)
ドラゴンキラーあります (C・NOVELSファンタジア)
海原 育人

新幹線に乗っている間に1冊本を読んでしまおうと思い。なにか軽く異世界にダイブできる軽い小説ないかなぁと思って、手にとったのがこの本。駅構内の本屋であんまり選択肢がないながらも、これでいいのかな?と一瞬躊躇しました。でも当たりでした。

これまで読んでたライトノベルの主人公や準主人公の男性たちは、たいてい欠点はあるものの、誠実・けなげ・一途だったりします。まぁ少年漫画の主人公っぽいです。この本の主人公ココは、そうではありません。ハードボイルドファンタジーというだけあって、ハードボイルド小説の主人公たちと同じくリアリストで、自分の範囲やできることできないことを明確に理解しており、生き方には忠実であろうとしますが、他人に対してあまり関心を持っていません。あとヘーキで人を殺します。その気軽さといったら、スターウォーズのクローン兵あるいはドロイドたちをレーザー銃でバンバンと倒していくくらいな感じです。

戦場から逃げ延びて、便利屋として日々を暮らしているこの主人公ココが、亡命中の皇女アルマと護衛のリリィと出会うことから、彼の日常が大きく変わっていきます。

皇女を守るリリィは、ドラゴンキラーという龍の肉を食べて超人になった人間。銃で打っても傷さえつけられない鉄腕バーディーみたいな存在です。皇女たちを狙うのもまたドラゴンキラー。一人が一万人に相当するといわれる彼らの圧倒的な力の前には、銃の腕前に多少覚えがあるココでも、まったくの無力です。そんなこともあって、皇女が危険にさらされていようと関わる気なんか全然ないココに、ドラゴンキラーであるリリィは助けを求めてすがりつい・・・まとわりついていきます。

お、面白い!

口も行動も根性も悪いのは主人公だけでなく、街の人間も同じ、そんな中にあって、圧倒的な力を持ちながらも皇女を守るためにあたふたするドラゴンキラーの姿も楽しく描かれています。当然主役のココも渋々ながらも大奮闘。銃撃戦の中で、皇女を平気に弾の盾にするココですが、本書を読み終える頃には、すっかりお気に入りのキャラクターになっておりました。






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